Jahtariから新しいEPと7inchのリリースがアナウンスされました。
Corner Stone Musicにも間もなく入荷予定。少しフェイント気味にレビューします。
まず12inch EPは何と、Paul St. Hilaire(aka Tikiman)!!! JahtariからTikimanが出るなんてっ!!
Paul St. Hilaire – Nah Ina It (12″)
A.Nah Ina It
B1.Who Goes There
B2.One O’Clock Rock
B3.Love Jah Now
楳図 かずお?的なジャケが怖すぎですが、Rhythm & Soundのリリースで知られる彼の新曲が4曲も入っています。「この4曲、ほんとに同じアーティストが歌ってるの?」と思ってしまうほど、様々なスタイルを聞かせてくれるTikimanの引き出しの多さに驚かされます。Jahtari創設時から関係が深いRootahが表題曲とB2のトラックを製作。Rhythm & Sound/Basic Channelの影響も感じますが、それに留まらずナイヤビンギ、ダンスホール・レゲエまでも貪欲に取り込み、見事にまとめあげたそのセンスに脱帽。B1、B3のトラックはDisrupt。ノリノリのB1とDeepなB3が対照的。最近製作したというSIDチップを4つも搭載した新しいJahtari Machineを駆使しているんじゃないかと思います。
http://www.jahtari.org/music/JTR15.htm
そしてJahtari傘下のMaffiからも7inch2タイトルがリリース。
JTR7-09: Speng Bond – White Horse / Maffi – Heidi Riddim
JTR7-10: Junior Roy – Run Di Session / Lord Sassafrass – Talking Yardie
Maffiのニュー・リズム「Heidi Riddim」3曲とDisruptによるDub Mix。
Firehouse Crew/Maffiは、「Maffi Blaster」なるDisrupt製作のSID/FM音源 Machineを導入したり、6trkカセットMTR「Sansui WS-X1」を導入したり、と製作スタイルを大胆に改革した模様。
先日のBlogでRototom SunsplashでのDisruptとのライブ映像を紹介したSpeng BondはAnti-Drugチューン。新星のガキ声シンガー(ちょっと成長しちゃった?)Junior Royは80年代ヤミボロを彷彿とさせるスタイル。そしてモノホン、Lord Sassafrassというマニアックな人選は流石。Vocal、サウンド含めFirehouseの80’s Digitalフェチぶりを堪能できる7inch×2です。
http://www.jahtari.org/music/JTR7-09_10.htm
Maffi Sound Cloud
https://soundcloud.com/maffipromotions
へてから、One More Thing..
KORG MONOTRON DELAY – Jahtari edition
日本の楽器メーカーKORGが出している「モノトロン・ディレイ」はディレイ付きSEマシン。とても安価で音も良いと評判の機材ですが、それをDisruptが魔改造しちゃった、というのがこのアイテム。
オリジナルのモノトロン・ディレイはコスト・ダウンの為にツマミも小さくて、おまけに電池駆動で長持ちしない。「使ってて全然楽しくない!!プンプン」ということで、Disruptが様々な改造を加えました。
- リボンコントローラーをトリガー・ボタン+ツマミに変更。
- オリジナルでは三角波しかないLFOの波形に矩形波を追加。
- LFOでピッチだけでなくFilterも変調可能に。
- カットオフだけだったフィルターにレゾナンスを追加。
- Moogっぽいクラシカルな大型のツマミを採用。
- 筐体にCommdore C64用フロッピー・ドライブのケースを使用。
- ACアダプターでの動作が可能に。
などなど。まさに至れり尽くせりの魔改造です。
製品デモ・ムービーにはKing Midas SoundのKiki Hitomiさんが登場。とても良い感じのセッションなのでオススメ。Disruptのこだわりが詰まったこのディレイ付きSEマシン、Jahtariのサイトから注文できます。